ここも開場時間を過ぎてしまっていたため、外部からの鑑賞となってしまった。帝政ローマ時代のショッピング・センターである。古代にはここに様々な商店が並んでいたということである。
恐るべきはローマ世界の先進性だ。
ここローマであったなら、二千年前の世界に生まれても良かったかもしれないな、とこの遺跡を前にして何度目かに考えさせられた。
ローマ市民として生まれれば、パンとサーカスは保障されて飢えや退屈の心配はなく、気が向いたら市内にいくつかある皇帝の浴場に行ってのんびり過ごしたり運動したりして過すこともできる。そこは、現代文明になれた我々が見ても夢のように巨大で壮麗で、広大な運動場が付属した総合運動施設だったのである。
私のような怠惰な人間がこの時代のローマに生まれていたならば、どん底まで堕落して駄目な人間になってしまっていたかも知れない。そう考えると、現代日本に生まれたという運命は甘受して然るべきなのであろう。
2017年1月イタリア旅行へ
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