いつも、観光を欲張りすぎて旅館でのんびりする余裕がないので、この度のドライブ旅行では、「温泉宿でのんびりする」ことを主眼に行程を組んだ。
初日は、修善寺を見るのみで土肥の温泉宿へ向かう。チェックイン時刻の三時過ぎには旅館に入り、取敢えず温泉に入る。温泉の写真は撮れなかったので、宿屋のホームページから御覧いただきたい。
車を玄関先に乗り付けると、旅館の方が駐車場まで回送してくれる。勿論朝はまた玄関先まで自動車を届けてくれる。ありがたいサービスなのだが、そうされると、つい慌ててしまって自動車から地図を降ろすのを忘れてしまった。
なれないサービスを受けると、どうもいけませんな。
食事はなかなか豪華で、鮑(あわび)の踊り焼きに伊勢海老、刺身の盛合せもついた。朝食、夕食ともに食事は部屋食。伝統的な旅館のサービスなのであるが、正直言うと、これも我々夫婦には馴染めないところ。
食事処があって、そこへ食べに行くスタイルのほうが、気楽で良いのである。
今回の宿泊には、貸切風呂も宿泊にセットになっている。少々寒かったが、サッシを開け放して入浴すると、なかなか良い気分であった。
驚いたのは、宿泊した部屋の広かったことである。
お世辞にも新しい部屋だとはいえないが、往時の「貴賓室」を今は安く貸しています、といった雰囲気。部屋は少々古びてはいるが、清潔感があって快適。
客室には茶室まで付属していた。勿論、我々夫婦には茶室は無用の長物であったのだけれど。
夫婦二人でこの広さだから、ちょっと金持ちになったような気分が味わえた。
部屋から海を臨むことも可能で、天候がよければ眺めもなかなか楽しめそうな部屋であった。
惜しむらくは、部屋から大浴場までが遠かったこと。冬なら、部屋に戻るまでに湯冷めしてしまうかもしれない。
大浴場は深夜に男女が入れ替えられ、二種類の大浴場を楽しむことができる。
泉質は塩化物泉。事前に調べて予約したのだが、この旅館の温泉は循環方式ではなく、源泉かけ流し式だ。
旅館の玄関に植えられている桜が見事に花開いていた。我々が宿泊したのは平成24年(西暦2012年)3月2日の金曜日であった。この桜は、だから3月3日に撮影したもの。
今年は寒さが厳しかったためか、どこも開花が遅れていたようだが、たまたまここで綺麗な桜に出会うことができた。
総じて言えば、今回の旅行でに泊まったこの旅館は、満足のいくものであった。
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