いよいよここが今回のイタリア旅行の最後の観光地となるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ・エ・デイ・マルティーリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli e dei Martiri)である。
ここは共和国広場同様、ディオクレティアヌス帝の浴場の遺跡をミケランジェロが再生させた教会である。天使と殉教者に奉じた聖母マリア教会というような意味のようだ。
この写真は、ピア門から共和国広場を目指して歩いているときに見たこの教会の側面である。頂部に十字架が見えているのでかろうじて教会だとわかるものの、一瞥(いちべつ)して遺跡にしか見えない。この状態をあえて残して、装飾を行わなかったミケランジェロの判断は本当に素晴らしかったと思う。
教会内部は遺跡の内部を再利用したとは思えないくらい壮麗である。これで教会は何件目だろうか。
教会の中庭のようなところへ入ることができた。不思議で小ぢんまりとした中庭である。振り返ると、そこはディオクレティアヌス浴場の遺跡そのままである。なかなか面白い空間が教会の裏に残っていた。
さて、この銅像は天使でしょうか。殉教者でしょうか。それとも、設計者ミケランジェロなのでしょうか。両手で何かの測量機械のようなものを持っているので、ミケランジェロの像ではないかと思うのだが、どうだろうか。
このあと、我々夫婦はテルミニ駅から特急電車にのってフィウミチーノ空港へ向い、空路日本への帰途についたのである。
2017年イタリア旅行へ
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