今日お見せするのは、フィレンツェからローマへ向かう車窓の景色だ。
イタリア旅行の最高の見所、ローマへ向う途上で撮った写真である。今もカプトゥ・ムンディ(Caput Mundi)と言えばローマを意味する。カプトゥ・ムンディとはラテン語で世界の首都を意味する言葉であり、古代ローマの歴史を考えれば、まさにこのローマに相応しい呼称なのである。
高速道路から、オルヴィエートの街を望む。オルヴィエートとは、丘の上に作られた要塞都市である。最近のツアーではオルヴィエートに立寄るものも少なくないが、私がローマを訪れたときのツアーにはこの地の観光は含まれていなかった。
残念ながら、我々は遠くからオルヴィエートを望むのみであった。
イタリアの高速道路を走っていて良く見かけるのが、高速道路の上に橋のようにして設置されたレストランである。どちらの車線を走っている車からも利用できるのだと思うので、合理的といえば合理的なのかもしれない。しかし、周辺に土地は余っているように見えるので、日本のように高速道路の両側の土地を利用して、素直に地面にパーキングエリアを設置したほうがコストも安いし、万が一災害などが生じたときのリスクも減少するのではないか、と思うが、これは外国人の勝手な独り言でしかない。
ともかく、日本では見られない面白い風景。
イタリアの都市は今も重厚な城壁で囲まれているものが多い。帝政ローマ初期に外的に攻められるおそれの少なくなったときに、都市の発展のため、すべての城壁を取り払ってしまったローマだが、帝国の国力が衰えたころに再びローマは城壁に守られるようになった。
ローマ帝国崩壊後、この街はたびたびこの堅固な城壁によって難を逃れた。ローマが皇帝の都ではなく、教皇の都となった後もこの状況は変らなかったのである。
街中が博物館と言われるローマだが、この城壁も立派な遺跡である。
0 件のコメント:
コメントを投稿