2012年4月7日土曜日

【フォロ・ロマーノ】(イタリア・ローマ)

フォロ・ロマーノ(Foro Romano)は古代ローマの政治経済の中心的存在であった。ラテン語ではフォルム・ロマヌム(Forum Romanum)。

Forumは現代英語のフォーラムの語源。フォーラムは今でも人の集まるところ、という意味である。

西ローマ帝国滅亡後は放棄されたままになっていたために、現在では完全に廃墟になっている。


フォロ・ロマーノへ向かう導入路からコロッセオとコンスタンティヌス帝の凱旋門を見る

フォロ・ロマーノはコロッセオとコンスタンティヌス帝の凱旋門のすぐそばに位置する。というよりも、当時の政治経済の中心地であったフォロ・ロマーノのそばにコロッセオと凱旋門が創られたというべきだろう。

現代では、広々とした空間のところどころに遺跡が残っているだけであるが、ローマの歴史が好きな方なら必ず訪れる価値のある場所である。空間が開けているので、清々しい気分で散策することができる。




ティトゥスの凱旋門


ティトゥスの凱旋門の内側にはローマ軍がユダヤ教の特徴的な燭台を持ち出すさまが描かれている

アントニヌスとファウスティーナの神殿

現代では教会になっている

ヴェスタの巫女たちの家


ヴェスタの神殿



カストルとポルクスの神殿
セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門




フォロ・ロマーノは共和制ローマ、帝政ローマの政治の中心地であったから、戦勝の記念にここに凱旋門を立て、勝利将軍(インンペラトール)はこの地で凱旋式を執り行ったのである。当然のことながら、ローマ、特にフォロ・ロマーノ周辺には多数の凱旋門が乱立することになる。

凱旋門には、当然のことではあるが戦勝の様子が浮き彫りされていて、じっくり見れば当時の兵士の装束などが知れて、大変興味深いものである。

私の場合は、他にも見たいところが色々あったから、いくつもの凱旋門をじっくりと見ることなしに、取敢えずカメラに収めて、次の観光地に向かったのである。

しかし、フォロ・ロマーノはローマの最もローマらしかった場所であろう。

ローマを訪れたら、古代ローマに思いを馳せながらフォロ・ロマーノで一時をすごすのも悪くないと思う。ローマは見所だらけなので、普通の観光客はゆっくりと時間を避けないのが残念ではあるが。


バシリカ・ユリア
フォーカスの円柱とセプティミウス・セウェルス帝の凱旋門

フォーカスの円柱
元老院

元老院内部
サトゥルヌスの神殿





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