2017年3月7日火曜日

サン・ピエトロ大聖堂 Basilica di San Pietro in Vaticano(バチカン市国)


 バチカン美術館、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラを経て、サン・ピエトロ大聖堂の内部へ入る。ここは、前回のイタリア旅行でも訪れた場所である。


 クーポラから降りた後に、再びサン・ピエトロ広場の行列に並んだり、セキュリティ・チェックを受けたりする必要はない。エレベーターを降りたら、そのまま大聖堂の内部へ入ることができる。


 ミケランジェロのピエタは正面入口を入ってすぐ右側にある。ピエタとは、十字架から降りたイエス・キリストと、それを抱く聖母マリアという非常に劇的な場面を題材としたものである。このピエタは大変美しい。劇的な場面を天才が表現するとこういう傑作が生まれるということだろう。

 以前この大聖堂を訪れたときにも感銘を受けたものだが、ミケランジェロは今回も新たな感動を私に与えてくれた。




 教皇の御座所だけあって、サン・ピエトロ大聖堂の壮大さ壮麗さは比類のないものである。建物全体が完璧に整備されていて、瑕(きず)一つない。ローマ帝国の遺跡を見て回るのは非常に興味深いものだが、美しい教会を見て回るのには、また異なった趣がある。

 キリスト者ではない私でも、美しい教会で壁画や彫刻を見ると、神を信じたいような気持になる。


 サン・ピエトロ大聖堂はイエス・キリストの弟子である聖ペトロ(ペテロ)の墓所の上に建造されたものであるから、ここにも聖人の墳墓が存在する。しかし、イエスの弟子たちは、迫害されることが判り切っているのに何故帝国の首都ローマへ向ったのであろうか。

 ペトロはイエス・キリストから天国の鍵を授けられた初代教皇とされる。それ故、絵画や彫刻において聖ペトロは鍵を手にした姿で表現されることが多いようだ。

 二度目に訪れたサン・ピエトロ大聖堂を後にして、バチカンの近くで食事をし、我々はホテルへ帰った。

 翌日、我々はトレニタリアの高速鉄道フレッチャロッサ(Frecciarossa)に乗って、ナポリを経てポンペイ遺跡に向う。


 2017年1月イタリア旅行

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