2017年2月19日日曜日

サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂 Basilica di San Paolo fuori le mura(イタリア・ローマ)


 オスティア・アンティカからの帰りにサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(Basilica di San Paolo fuori le mura)を訪れた。
 ローマはキリスト教世界の中心であった。そして今もローマ・カトリックの総本山がある。そのためだろうか、この街には教会が無数にある。ローマに一週間ほど滞在して、あちこち歩き回った者の感覚としては、教会を見ずに十分間歩くことは難しいのではないか、と思うほどだ。

 ローマにある無数の教会の中で最も代表的なものは言うまでもなくサン・ピエトロ大聖堂であるが、ここサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂もローマを代表する四大聖堂のひとつだ。

 ローマ四大聖堂は、
  • サン・ピエトロ大聖堂
  • サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
  • サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂
  • サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
 である。私は今回のローマ滞在中にこのローマ四大聖堂をすべて回ることになる。

 これにサン・ロレンツォ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂を加えて五大聖堂ということもあるようだ。

 さて、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂である。





 この教会の名は、城壁の外にある聖パウロ大聖堂という意味である。城壁の外にあるということは、ローマの中心部からは遠いということだが、アクセスは比較的容易。テルミニ駅からは地下鉄B線一本でいくことができる。最寄駅はズバリ「Basilica San Paolo」。この区間は地下鉄とリード線とが並行して走っており、オスティア・アンティカからも乗り換えなしで行くことができる。
 駅からこの教会に向かうと、ちょうど教会の裏側に出るので、どんどん歩いて、正面を目指す。

 


聖パウロの墓


 この大聖堂は、コンスタンティヌス大帝が聖パウロの墓の上に建てたものだ。現在みられる建物は、1823年に火災で焼失し、その後再建されたものだが、聖パウロの墓所はきちんと見ることができるように整備されている。
 なお、イタリアで言うパオロとは聖パウロのことである。ピエトロはペテロあるいはペトロのこと。






 教会に入るのに費用は掛からないが、中庭に入るには、一人4ユーロ必要になる。ここには美しい中庭があるだけではなく、貴重な大理石の碑文が壁に埋め込まれる形で展示されている。
 ねじれた柱はいろいろな教会で目にすることができるが、この中庭で見られるそれは非常に美しい。

 せっかくここまで来て4ユーロを惜しむ必要はない。必ず中庭も見てから、他の観光地へ向かうべきだ。

 この日の観光はこれで終了。テルミニ駅地価のスーパーマーケット「コナド」でビールを買い込んでホテルに帰った。


 翌日は、バチカンへ向かう。


 2017年1月イタリア旅行へ


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