ドライブ旅行の計画をしている方の御参考までに見所を写真つきでレポートしてみたいと思う。
早朝に埼玉県の自宅を出て、東北自動車道を走る。日光宇都宮道路も快適だ。日光口で最後の休憩を取り、いろは坂へ。最初の目的地は明智平である。恥かしながら私はこの展望台に行ったことがなかった。いろは坂登り線(第二いろは坂)の途中にある明智平パーキングエリアからロープウェイで山頂に上ると素晴らしい眺めを見ることができる。
遠くに中禅寺湖とそこから流れ落ちる華厳の瀧がミニチュアのように一望できる。中禅寺湖が危ういほどに高い場所にあると感じられる。これまで幾度もいろは坂を通ってきたのに、この光景を知らずに来たのは不覚であった。絶景である。
明智平まではかつてケーブルカーの路線が存在したらしい。その廃線後を売店から見る。時の流れを感じさせられる場面である。かつては国鉄・東部日光駅から路面電車とケーブルカーを乗り継いで明智平まで来ることが可能であったらしいが、現在ではいずれも路線が廃止されている。
明智平を後にして華厳の瀧に向う。先程遠くから見た瀧が目の前にある。この位置で見ても絶景。日本三名瀑の一つと言われるのも納得である。
途中に二荒山神社があるが、以前参拝しているので今日は素通りする。
勢いにのって、龍頭の瀧にも立ち寄る。真ん中の岩を龍の頭に見立てたように見えるが、真相ははっきりしない。
この瀧は「龍頭之茶屋」の私有物のような格好になっているが、それもそのはず。
茶屋のホームページを見ると、
と書かれているから、文句のつけようもない。確かに絶好の場所にあり、土産物屋を通らないと、瀧を見ることが出来ないようになっている。龍頭之滝の滝壺近くにあるお休み処「龍頭之茶屋」。約270年前から、奥日光を訪れる旅人たちに安らぎの場をご提供して参りました。龍頭之滝の流れを正面から眺めながらお休み頂けます。
茶屋で団子を食べたが、あまり美味くない。観光地らしい観光地と言えるが、瀧には一見の価値がある。ドライブの途中にちょっと立ち寄ってみても良い場所である。
更に足を伸ばし、湯瀧にゆく。「ゆだき」と読むらしい。湯ノ瑚から流れ出る瀧だ。ここも久し振りの訪問。季節はずれの平日。たまにはこんな旅行も悪くない。
湯瀧から遊歩道が整備されており、二、三十分ほど歩くと小瀧がある。あちこち立ち止まって、写真を撮りながら歩いたが、一時間はかからずにもとの湯瀧に戻ってくることが出来た。途中人とすれ違うこともなく、熊でも出そうな雰囲気で少々怖い場所を通る。熊避けの鈴を持参すべき場所である。私は、鈴の代りにアイフォンで音楽を最大音量で流しながら歩いた。私の聴く音楽が嫌いな家内もこの時だけは文句を言わない。
日光山輪王寺駐車場の紅葉(もみじ)。紅葉が見頃との情報を頼りに向ったのだが、思ったほど紅葉していなかった。
東照宮へ参拝。一体何度目になるだろうか。陽明門は改修工事中で見ることができなかった。
三猿。眠り猫。鳴龍。五重塔。
一巡りして東照宮を後にしたのが夕方の四時頃。拝観が終了になる時間である。
それぞれの時点に到着したおおよその時間は次のとおりだ。
- 明智平:9:40
- 華厳の瀧:10:30
- 龍頭の瀧:12:20
- 湯瀧:12:50
- 小瀧:13:15
- 日光東照宮:14:30
いかがだろうか。
東京近郊にお住まいの方にはこんな一日をの過し方もある。
いろは坂が雪にとざされる前にちょっと足を伸ばしてみるのも面白いのではないだろうか。